Column

2026.04.19

変化へ適応するということ

変化へ適応するということ

最近、ハラスメント対応に関わる場面が増える中で、
その都度、考えさせられることがあります。

現代社会では、コンプライアンス意識の高まりにより、
かつては問題視されなかった言動が、
いまでは指摘の対象になることも珍しくありません。

こうした変化に対して、
「息苦しい時代になった」
「昔はこれで通用していた」
と感じる人もいるかもしれません。

ただ、価値観の変化は、
これまでもさまざまな時代で繰り返されてきました。
そう考えると、重要なのは是非を論じることよりも、
変化にどう向き合い、どう調整していくかを考えることなのだと、
私は感じています。

こうしたことを考えるとき、
ダーウィンの『種の起源』にある、
「最も強いものが生き残るのではなく、
変化に適応したものが生き残る」
という考え方が、ふと頭に浮かびます。

職場で問題視される言動の中にも、
本人に悪意があるとは限らず、
「これまで通用していたやり方」が、
いつの間にか環境に合わなくなっているケースは少なくありません。

その場合、変えるべきなのは人そのものではなく、
行動の前提や判断基準といった部分、
つまり自身の行動のあり方を見直していくことなのだと、
私は思っています。

コンプライアンスの強化は、
誰かを排除するためのものではなく、
より多くの人の尊厳を守り、
誰もが安心して働ける環境をつくるためのものです。

環境が変われば、
これまで当たり前だった判断や行動も、
見直しを求められることがあります。
そうした変化を確実に受け止め、
調整していくことが、
これからの職場ではより重要になっていくのだと思います。